ウィルス入りスマホを販売する中国Coolpad
スマートフォン市場で世界6位、中国では3位のメーカーである Coolpad社。このCoolpadが中国国内で販売しているスマホ端末から、ユーザー情報やメール履歴を盗んだり、不要なアプリをインストールする機能をもったCoolReaper が仕込まれているということが分かりました。
この CoolReaper の主な機能を簡単に言うと、
あなたのスマホを、Coolpad社が勝手に操作できる
ということ。例えば、勝手にメール発信したり、データを盗み見したり。
今回見つかった端末は中国国内販売用ということです。 しかし、こんなことをする企業が海外向けスマホにはウィルスを仕込んでないと思いますか?
この記事を読んで、それでもあなたは
中国製 / Made in China / Made in PRC
を使いますか?
記事の詳細
セキュリティ企業のPalo Alto Networksは12月17日、中国のスマートフォンメーカーCoolpadが製造する多数のハイエンド向けAndroid端末にバックドア(ウィルスとほぼ同様に機能を有したもの)がインストールされているのを見つけたと発表した。
Coolpadはスマートフォンで世界6位、中国では3位のメーカー。同社製品の不審な挙動についての苦情が掲示板に書き込まれていたことから、Palo Alto Networksが中国国内で販売されているCoolpad端末のストックROMを調べたところ、大多数にバックドアの「CoolReaper」が仕込まれていることが分かったという。
Palo Alto Networkによると、このバックドアはCoolpadが運用していて、
- ユーザーの許可なくAndroidアプリケーションのダウンロードやインストールを実行、
- ユーザーデータの消去、アプリケーションのアンインストール、システムアプリケーションの無効化、
- 不正なアプリケーションをインストールするための虚偽OTAアップデートの通知、
- 任意のSMSやMMSの送信または挿入、
- 任意の電話番号のダイヤル、
- 端末や位置情報、アプリケーション利用、通話やSMS履歴をCoolpadサーバに送信
――などの機能が確認された。
中国ではCoolpad製品のユーザーから、不正なアプリケーションがインストールされて広告がプッシュ配信されるなどの苦情が出ているが、Coolpadはこうした苦情を無視するか、削除しているという。
Coolpadは、CoolReaperのコンポーネントを隠すためにAndroid OSにも手を加え、ウイルス対策プログラムに検出されにくくする措置を講じているともPalo Alto Networksは報告。Android端末のメーカーが開発・運用しているマルウェアが見つかったのは初めてだと伝えている。
あなたの情報はすべて中国政府に
中国国内の従業員2、3人の零細企業はともかく、大手、特にグローバル展開している大企業は中国政府のいうことを聞かなければ経営はできません。
他のスマホメーカーが Coolpadと同じように端末利用者の情報を抜き取っているという可能性は、おそらく否定できません。
あなたの情報はすべて中国政府に知られている。そんな危険を冒してまで、安いからといって中国製スマホを使い続けますか?