人身売買。日本に住んでいると、そんなことが現代でも起こっているの?という気持ちにもなります。しかし、現実に東南アジアでは、本人の意に反して中国に売られ、強制的に花嫁にさせられている女性がいるのです。
■ 記事の概要
中国は「一人っ子政策」や男児偏重の風潮のせいで、女性より男性の数が圧倒的に多い。結果、何百万人もの男性が中国人の花嫁を見つけることができない。特に、農村部での花嫁不足は深刻である。
このため、ベトナムだけではなく北朝鮮やラオス、カンボジア、ミャンマーといった周辺国から女性たちが中国へ売られ、強制的に結婚させられている。
彼女達は犯罪組織に誘拐、拉致されて中国に送られたのではなく、皆、親類や友人、交際相手の男性などにだまされ、花嫁として中国人男性へ売られたという。
07年以降、71人の人身売買被害者女性を救援してきた慈善団体「Blue Dragon Children's Foundation」の創設者 Michael Brosowski 氏によると、こうしたベトナムの少女たちは最高5000ドル(約50万円)で花嫁として売られるか、売春宿へ売られる。いずれにせよ女性たちの多くは結局、売春宿で働くことになるが、売春婦だったと言えば汚名になるため、届け出では無理やり結婚させられたという場合が多い。
■ 花嫁が幸せならばまだ救われるかもしれないが
少女達にとっては、自分の意に反して中国で強制的に花嫁にされるわけですから、不幸には違いありません。ただ、結婚先で幸せな生活を送ることができれば、まだ救われるかもしれません。
しかし、彼女達は結婚先でもとても不幸なのです。記事で紹介されているキアブさんは、中国で1年近く「夫」と暮らした末に逃げ出して地元の警察に助けを求めました。
中国人は、日本人とは比べものにならないくらい、血のつながり、家族、血縁というものを非常に大事にします。しかし、その一方で、仲間ではないものに対しては無慈悲です。
キアブさんが結婚先でどんなひどい扱いを受けていたのかは容易に想像できます。
■ 悪行を黙認する中国政府
中国政府は、太平洋戦争中に日本軍は残虐非道な行為を繰り返したと多くの嘘を交えながら世界に喧伝し、そして歴史を正視しろと日本を侮辱し続けています。
その一方で、この組織的な人身売買の問題の多くは中国当局によって伏せられているのです。
中国政府は歴史を正視することが重要であるが、現在起こっている自分達にとって都合の悪いことは正視しない、黙認する、情報を統制することが重要だと考えているのです。
このような中国政府の言動を信用してよいのでしょうか。そしてなにより、このような人身売買を放置しておいてよいのでしょうか。
みなさんは、いかがお考えでしょうか?